在宅ワークの理想と現実
在宅ワークというと内職的な印象を受ける人も多いかと思いますが、そもそもは「テレワーク」の一種です。テレワークとは、遠方とか遠隔という意味の「テレ」と仕事という意味の「ワーク」を併せた造語で在宅勤務」を指します。
つまり、「情報技術を駆使して活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」を意味します。これが普及すれば、通勤ラッシュも解消し、自宅でもどこでも仕事ができるということで、家庭生活の両立ができて、育児や介護を担っている女性などの就業機会が増加して、就労者の確保にもつながり、地域も活性化するとして、一時期話題になりました。
実際にはインターネット社会が定着しても、ネット企業はビルに会社を置き、福利厚生などの優遇をアピールしているとはいえ、一行にうつ病等で休職者は減らず、通勤ラッシュもなくなっていません。不況も相まって雇用は増えず、企業は買い手市場となっている割に就業者の質は低下しています。
一方では働きたくとも預けられない待機児童が増え、介護の為に仕事を辞めざるを得ない状況に置かれている人が世の中に溢れています。
収入が減り、会社に勤めながらもアルバイトをして生計を立てている人も少なくありません。このような状況では若者の消費も一向に増えず、車にも乗らず、仕事に対する意欲も消極的で、華やかな本来の在宅ワークの意味をもう一度見直し、就業体型を根本から変えていく瀬戸際に今日本の企業は立たされています。